秋山兄弟生誕地とスペシャルドラマ館(写真は向かい合う秋山兄弟の像)


ちょっと消化不良な気分で、『坂の上の雲ミュージアム』を出たおらは、松山城のロープウェイ乗り場に向かいました。途中で愛媛県の物産の即売場などを見てのんびり歩いていると、「秋山兄弟生誕の地」という看板が
目に入りました。なんとなくブームに便乗した感じが否めなかったのですが、それほど予定が詰まっているわけでもないので、寄り道をして見ることに。
200mばかし歩いて行くとそれらしいものが見えてきました。予想通り、最近、再建されたもので間取りとかを忠実に再現してはいますが、普通の平屋の民家です。それよりも目を引くのは、見ごたえのある人馬一体の『秋山好古像』とそれに向かい合う形で置かれた『秋山真之胸像』です。塀が低いので敷地の外からでも見れますが、これを無料で見るのは失礼だろうと思い、入場料を払って敷地内へ。見れば見るほど立派な像で、間近で見ると圧倒されます。これでバックのマンションが洗濯物を干してなければ最高なんですが、今ではそうした住宅地のど真ん中にあるので贅沢も言えず・・・。
解説のおじさんによると、お互いの目線を合わせるように設置してあるそうで、上記の写真がベストアングルの一つだとか。PRの女性スタッフ2名を加えて写真を撮ったりして、次は屋内で放映しているVTRを見せてもらいました。VTRには再建のいきさつの他に秋山好古の子孫へのインタビューなどがあり、なかなか面白いものだったので、入って見てよかったなーと思いました。
秋山兄弟生誕の地を後にして、再びロープウェイ乗り場に向かいましたが、そのロープウェイ乗り場にも何やら展示をやっている様子が見受けられます。どうやらNHKドラマ『坂の上の雲』のドラマに焦点を当てた展示のようで、まだ第2部を見てないんだけど、いいのかなーと思いつつ、どうせ原作読んでるからいいかと割り切って、こちらも見に行くことにしました。
ドラマの場面をパネルにして話の流れを説明しつつ、実際に撮影で使われた衣装や、正岡子規の晩年の住まいを再現したセットなどが展示されていましたが、まとめてしまうと少年時代の秋山真之と病魔と戦いながら俳句に打ち込む正岡子規を中心にした感じで、あまり日露戦争的な内容はありませんでした。唯一の例外は建物の外に展示されている28サンチ榴弾砲のレプリカですが、これはドラマでも使ったそうで、かなり精度の高いものでした。なんというか、ドラマの途中で展示をしている都合もあって、少し物足りないかなと思わせましたが、興味がある人はそれなりに楽しめる感じでした。