今年の忘年会は『みかん鍋』で決まり!

日もとっぷり暮れて予約の時間になったので、島の中心部にある『我が島荘』さんへ。今日はこちらで忘年会ということで、島の名物『みかん鍋』をいただきます。早速、5人分の食材が並んだテーブルへ案内されますが、おらの友人がわざわざ気をきかせてくれて、色々と追加料理を頼んでおいてくれたのでテーブルの上は凄まじいことに。
みかん鍋』・・・本日の主役。瀬戸内海の海の幸を、焦げ目のついたみかんを煮込んだしょうゆベースのだしで煮込んで食べます。
飛騨牛の溶岩焼き』・・・鉄板ではなく溶岩からできたプレートで飛騨牛と野菜を焼いていただきます。
『河豚の刺身セット』・・・ふぐの身と湯引きした皮や肝、白子などのセット。

( ゚Д゚)ポカーン

ユキチ3人連れてきたけど、支払い大丈夫だよな・・・。ちょっと不安になりましたが、お鍋とプレートに火をかけて、お食事タイム。鍋が煮立つまではお刺身セットに手をつけながら、みんなで乾杯。といっても運転する人はノンアルコール・ビールで、おらは風邪で喉をやられているのでお茶ですが。もみじおろしで食べるふぐ刺しは最高、ぷるんぷるんの白子は口の中でとろける様で、もうたまりません。
鍋が煮立ってきたので、具を投入し始めます。細切れにしたみかんを混ぜた魚のつみれに、刺身にできそうな太刀魚の切り身など、贅沢なものがいっぱいです。5人分、全部は入れきれないので、何回かに分けていくことにします。再度、煮立ってきたのでみんなで小皿に取り分けていただきますが、実にうまい。みかん効果なのか魚の生臭いところは全く感じられず、パクパクと食が進みます。あまりに食が進みすぎて、飛騨牛のことを忘れてしまいそうでした(笑)。
溶岩焼きのほうの火が一旦消えてしまって、スタートが遅くなってしまった飛騨牛のほうも、プレートが熱くなってきてようやく参戦。厚めに切った飛騨牛を置くとじわじわと焼けていきます。おらはレアは苦手なので、ちょっと長めに焼いてもらいましたが、それでもものすごい柔らかさで、普段のおらなら焼き肉の国から焼き肉を食べるためにやってきた焼き肉マンになるところです。でも、みかん鍋が気になってしまうのが、おそろしいところ。お鍋の中が無くなっては次の具を足して、ひたすら鍋を食べ続けました。
結局、鍋の食べ終わったときには焼き肉はまだ2/3ほど残っていました。5個のみかんだけがぷかぷかと浮かぶ鍋は雑炊を控えて引き上げられ、ここからはひたすら飛騨牛をウマウマする時間。おら以外の4人も焼酎とノンアルコール・ビールをおかわりしまくり、焼き肉三昧の時を過ごしました。テーブルの上の料理が無くなる頃にはちょうど腹八分目で、よく食べたのう、と穏やかなひと時となりましたが、ここで疑問が。

あのぷかぷかと浮いていたみかんの行く末は一体どうなるのか?

出汁取り昆布と同じで食べ終わったらポイされる運命なのか?しかし我々5人に対して鍋に入っていたのは5個。一人一個がノルマとしか思えない状況でもあります。または一人一個づつではなく、ご飯と一緒にみかんも混ぜ混ぜされて出てくるのでしょうか?わからないことはグーグル先生に聞くのが我が家訓ですが、もちろんこの場にパソコンなどあるわけもなく、厨房に行って料理人の方に聞いてみました。

( ゚Д゚)<みかん鍋のみかんは通常は食べるものなんですか?

( ´∀`)<一般的には出汁を取るだけで、食べませんよ。もちろん食べる人もいますけどね。

どうやら食べないのが正解のようですが、そう言われてみると話のタネに食べてみたくなります。

( ゚Д゚)<ちょっと試しに食べて見ようと思うんですが、どうでしょうか?

( ´∀`)<あー、雑炊を作る前に鍋から取り出してポイしちゃったよ、ごめんねー。

どうやら神は、来年の冬にチャレンジしろと仰せのようです。

席に戻って待つことしばし。卵白を泡立てたメレンゲで蓋をされた雑炊がやってまいりました。メレンゲの上には卵黄が振りかけられています。最初写真で見たときは、このオレンジの液体がミカン100%ジュースに違いないと思っていたものです。メレンゲを押しつぶすようにして中のご飯と混ぜていき、少しづつみんなの小皿に盛り分けていきます。刻みのりと葱を加えて、熱々の雑炊をいただきますが、魚の出汁が効いてて、めちゃくちゃうまい!腹八分目でふうふう言ってましたが、うまいうまいとがつがつ食べて、結局、腹十分目でお腹がパンパン。ところが本日のドライバーが、「帰りに鯛焼きを買っていこう!」とまだ食い足りない様子。おらを含めた4人はとても食えないと思いましたが、お土産で持って帰るという人もいるので、鯛焼き屋へ寄ることに。
お店を出る頃に小振りだった雨は雪へと変わり、天候は崩れる一方になり、明日の予定をどうするか悩むおらには実に困った事態になりました。鯛焼き屋へ向かう道中、頭の中で国盗りマップと明日の天気予報を組み合わせて、最善のルートを割り出していきます。最終的に新山口か下関で今日は宿泊し、明日は太宰府観光を含めた筑前一国の制覇に決定。3年若ければ小倉まで行って夜行で宮崎まで出て、鹿児島をざっと回って高速バスで博多に戻るルートも取れたんですがね。発想に身体が追いつきませんでした。
昼に合流した柳井港付近で解散し、おらは徳山方面の友人の車で徳山まで送って行ってもらえることに。雪から雨に変わりましたが、相変わらずの悪天候の中、わざわざ送ってもらってありがたいことです。徳山駅で別れてから新下関行きの最終列車に乗りこみ西へ。腹がいっぱいだったのと今までの疲れもあってだいぶ眠さがこみあげてきたので、新山口で下車。その後、ホテルに入ってひと風呂浴びて爆睡したのは言うまでもありません。