函館滞在記・2010(2日目)

今日から本格的に観光を始めるわけですが、まずは函館のシンボル、五稜郭。市電とバスのフリーパスをホテルで買ってから、五稜郭公園前で市電を降り、五稜郭タワーへ向かって歩くことしばし。思っていたよりも高く見えないけど、五稜郭を上から見られるのだから、展望台に登ってみれば結構高いんでしょうけどねー。

エレベーターで30秒ほどで展望台に到着。おー、なるほど!ちゃんと眼下にきれいな五稜郭の姿が見えます。人ちっちゃいけど、城自体もあんまり大きくない気が。手持ちのデジ一に広角レンズを装着し、色々なモードで試し撮り。前のガラスに後ろの人とかが映ってしまったりするのがイヤンな感じですが、こればっかりはな。展望台にある五稜郭の歴史の展示はなかなかわかり易いもので、好感が持てました。「修羅の刻」の土方編を思い出しちゃいましたね。あれはかっこよかったな。

下に降りて五稜郭の中心部の復元された函館奉行所を見学に。実際には三分の一しか復元されてませんが、復元されてないのはただの平屋の仕事場とかなので、まぁ、無理もないかも。赤を基調にした建物で、中は畳張りの部屋がいくつかあり、江戸時代の役所らしくなっています。榎本武揚とかは軍議とかは椅子と机でやったと思われるけど、畳の上に絨毯敷いて、その上に置いたんでしょうかね。みんな洋装してるからその辺が浮いてしまうんだなー。

それにしても、本州の巨城クラスの城から見たら、全体でようやく本丸サイズだというのに、よく篭城する気になったもんだなと。つうか、絶対、勝ち目ないだろ。市街地に攻め込まれた時点で降伏を決意した榎本の決断は、それほど間違ってなかった気がしました。ていうか、海からの艦砲射撃が届かないように奉行所を港の近くから内陸部に移したはずなのに、海からの砲撃で物見やぐらが狙い撃ちにされたという話を聞くと、その辺の読みというか火砲の射程に関する知識が甘かったのかなと思わずにはいられない。

五稜郭タワーの前のラッキーピエロで、土方歳三ほたてバーガーと函館奉行バーガーを購入。ほたてバーガーのほうは予想通りに肉厚のほたてのフライが2個挟んであり、味付けは昨日と同じく程よい感じ。問題は函館奉行バーガー。イカのフライとたまねぎのフライっぽいのとあと何かが挟んでありましたが、何かわからずじまいだった。朝飯抜きで昼に食ったから、のんびり味わってるとは言いがたかったのが敗因かなぁ。そのままバスで美原店へ行き、えびマヨバーガーを購入。やっぱりくどすぎない味なので、パンの味もしっかり味わえることができる絶妙の加減でした。この辺が人気の秘密か・・・。

次は買い物にベイエリアへ。絶対に買わなくてはいけないのが、「いか徳利」。イカの干物を使って作った徳利で、何回か使った後に直接、火であぶってそのままつまみにしてしまうという、とてもエコな商品です。あとはガイドブックで見たレンガ造りの昔の郵便局に入っているガラス製品とオルゴールのお店も気になるところ。市電で十字街停車場に向かおうとしたら、なにやら古めかしい車両がやってきました。乗って見ると昔の電車のレプリカ「ハイカラ号」ということで、女性車掌がやってきて切符をその場で買うシステムになっています。貼ってあるポスターを見たら、話には聞いたことのある「鉄道娘」のキャラが描いてありました。(参照)うまい商売だな・・・。被写体としてもなかなか面白かったので、終点で停まってる時に色々試し撮りしてみるかの。

ベイエリアの海産物関係のお店で、いか徳利はあっさりと発見。お銚子もいかでできたのが付いてきていて、至れり尽くせりだなー。食べた後、めっちゃスルメくさくなりそうだけど。ガラス製品とオルゴールの売っている明治館で、普段は買おうと思わないガラス細工の置物をいくつか購入。ラベンダーを抱えた天使とハートを抱えた天使とクローバーを抱えた天使の3点セット、函館で捕れる通称「ごっこ」オルゴールもいいのあったら買ってたけど、いかんせん気に入った曲がありませんでした。それにしてもクリスマスソングがオルゴールに良く合うのは何故だろうね。サザンの「真夏の果実」とかオルゴール向きだと思うんだけど、聴いたことねぇな。明治館の外の「はこだてワイン」のお店で、いろんな種類のフルーツワインとかを小瓶で購入。メロンはあんまりハズレがないんだよなー。健康診断の結果的にはワインは控えないといけない身ではあるが、旅行中はへっちゃらぷー。

結構な大荷物になったので、市電ではなくタクシーでホテルまで戻ることに。観光地のタクシーらしく今後の予定とかを聞いてきたので、色々と話してみるとガイドブックに出ていた「はこだて検定」合格者の運転するタクシーだったので、今日の夜景めぐりはお任せすることにしちゃいました。ホテルに戻って荷物を置いてから、バスで「函太郎」という回転寿司のお店へ。港町の地場の回転寿司屋は侮れないからなー。値段は少々割高感があるものの、ネタが大きくてうまいので相殺。流れてるもので食べたいのはあらかた食べ終わったので、お好みでいくつか頼むことにして、まずは「かんぱち」を頼んだら、

ご飯が温かい・・・。

函館のお寿司でご飯が温かいのが普通というのは本当だったんだなー。郷に入っては郷に従え、と言いますが、知らなかったら気を悪くするよなー、手抜きと思って。(参照

回転寿司とは思えぬ金額をお支払いあそばして、駐車場でさっきのタクシーを呼んでから函館山へ。世界三大夜景の一つ「函館の夜景」を見に行きます。天気予報はおろか天気図で気圧配置を見ながら晴れる確率を換算して旅に出ただけあって、タクシーの運ちゃんも太鼓判を押す晴れ模様。といっても、夕方から雲が出始めてきたので、夕焼けは見れませんでしたが。タクシーで上まで登り、カメラを抱えて展望台へ行くとそこは聞きしに勝る大パノラマ夜景。2つの湾に挟まれた函館市内のライトが光の海をなしています。色々と写真を撮ってみましたが、この夜景だけはきちんとした三脚を持ってきて撮るに値するシロモノだったなとちょっと反省。カメラのシャッタースピードを落として撮ろうとすると、どうしても手ぶれしちゃうんですよね。補正効いてても5秒近く人力ホールドはきびしす。それでも無我夢中に写真を撮りまくりました。一枚でもいい写真が撮れてる事を祈るばかりですが、結果はアルバムで。

その後はロシアやイギリスの領事館や教会がライトアップされているのをいくつか見て回り、変わりダネとしては食器用洗剤の「チャーミーグリーン」のCMで老夫婦が手をつないで坂を歩いているのを撮ったロケ地なんてのもありました。

ホテルに戻り一風呂浴びてからこの日記を書いて就寝。明日は朝市に行った後に市内をぶらぶらする予定。